不整脈の根治を目指す カテーテルアブレーション治療

カテーテルアブレーション治療(経皮的カテーテル心筋焼灼術)とは、不整脈の発生源を焼き切る治療です。
血管に細い管(カテーテル)を通し、不整脈の発生源まで到達させ、その先端から高周波電流を流すことによって治療を行います。
この治療の一番の特徴は、不整脈が治る(根治する)ことです。これまで、不整脈に対する薬物治療では、ほぼ永続的に内服の継続が必要でした。また、内服していても不整脈発作が起こることがあり、いつ起こるかわからないという不安があること、副作用や他の薬との飲み合わせの問題がありました。そのデメリットを解決し何よりも根治が期待できる治療としてほぼ確立された治療法がカテーテルアブレーション治療です。
この治療は、不整脈の種類によって100%に近い根治率の場合もあり、様々な不整脈疾患に適応があります。また、外科的手術と比べ体への負担が少ないことや、麻酔で鎮静をかけることにより寝ている状態で行えることから、幅広い年齢層の方の治療が可能です。入院期間は3~5日程度で、治療の所要時間は平均2~4時間、翌日から歩行や食事が可能となります。
当院では、患者さま一人ひとりに適したより良い治療を行えるよう、スタッフ間でしっかりと話し合い治療方針を決定します。また患者さまが不安にならないよう時間をかけ説明し、納得のいく治療の提供を目指しています。

不整脈治療部長
山城 啓
環 境
当院では最新鋭の血管造影撮影装置を導入しており、医師、看護師、臨床工学技士などが協力し、常時迅速に治療を行える環境を整えています。また、病棟にはHCU(高度治療室)を有しており、重症患者さまに対し、医師や看護師による徹底した管理を行うことができます。

手術風景

HCU(高度治療室)
循環器内科の想い

「何よりも患者さまの命を救うことを最優先に、救命のその先へ」
「24時間断らない心臓救急」を目指し、休日祭日を含め常勤医が待機する体制を整え、夜間でも日中と変わらぬ高品質の心臓急性期治療を提供しています。
その後、急性期を乗り越えた心疾患において、適切な薬物治療はもちろんのこと、きめ細かい生活指導や運動療法を包括した「心臓リハビリテーション」は予後改善効果が明らかとなっており、当院では心臓リハビリテーション指導士を中心に積極的に取り組んでいます。
病状が落ち着き、笑顔で退院される患者さまの姿を見ることは、我々にとって何よりも幸せを感じる時間です。
心疾患治療は終わりがありません。患者さまが安心して過ごせるよう、チーム一丸となり尽力してまいります。
副院長 進藤 直久

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