最小侵襲さいしょうしんしゅう
(MIS)人工膝関節置換術とは
~エム・アイ・エス Minimally Invasive Solution ~
MIS(エム・アイ・エス)とは、筋肉や軟部組織(皮膚等)への負担をできるだけ最小限にする新しい人工膝関節置換術のことです。
皮膚切開をできるだけ小さくすることで、痛みの軽減や術後リハビリの早期開始、早期退院、そして早期社会復帰を目指しています。
【 MISの特長 】
ポイント1:手術後の傷跡が小さくなります。
従来の手術に比べ小切開手術は約半分の傷跡で、場所も目立ちにくくなります。一般的な手術方法では15cmから20cmもの大きな皮膚切開を行い、筋肉を大きく切り開きながら骨に達して、人工膝関節を設置しています。患者さんの関節の変形の程度にもよりますが、MIS手術は、8cm~12cm程度の皮膚切開で従来と同じ人工膝関節の手術ができるという画期的な方法です。
※この手術は執刀医の視野や操作も制限されるため、全ての患者さんに適応できる手術ではありません。
ポイント2:手術直後の痛みが軽減されます。
小さく切開するので軟部組織(皮膚など)や筋肉の負担も少ないため痛みの軽減が期待できます。また、手術後の痛みも少なく早期に歩行訓練を開始できるので、車椅子や、歩行器、松葉杖のいずれかを使用して、早期に自力でトイレや洗面に行くことが可能となります。
ポイント3:リハビリを早く行い、入院期間が短くなります。
MIS手術では筋肉や軟部組織への負担が少ないことから、リハビリを早期に開始することができ、早期退院が可能となり、従来の手術を受けた場合と比べて、早く普通の生活に戻ることが期待できます。院内感染などの合併症を引き起こさないようにするためにも、入院生活は短いほうが良いといえるのです。
※症状によって個人差があります。