関節疾患について

関節疾患について

関節は、通常関節軟骨により覆われています。この関節軟骨には血管や神経が存在せずに、また非常に摩擦係数が低いものです。
すなわち、関節軟骨が健康で正常であれば関節はよく動き、炎症も起こさず痛みもありません。しかし、いろいろな原因でこの関節軟骨が磨り減ってしまったり、破壊されてしまうと関節の動きが悪くなり、激しい疼痛が発生します。
代表的な疾患は、以下の二つでありますが、他にも多くの原因で関節軟骨の変性や破壊が引き起こされます。

変形性関節症

関節軟骨の一部に大きな力が加わった結果、その部分の関節軟骨が磨り減ってしまった状態です。
初期は、「生活習慣の改善」、「関節を支持する筋力の強化」、「消炎鎮痛剤の服用」、「ヒアルロン酸の関節内注入」等により疼痛は軽減します。しかし進行した場合には、関節に加わる負荷を骨の形を変えることで軽減させる「骨切り術」や、関節そのものを器械で置き換える「人工関節置換術」を行うことがあります。

関節リウマチ

本来、関節軟骨の栄養となる関節液を作っている滑膜細胞が、どんどん増殖し関節軟骨を圧迫あるいは破壊する物質を作る病気を「関節リウマチ」といいます。
関節リウマチは、数箇所の関節に炎症を起こし、関節の腫れや痛みを発生させます。
治療は、まず抗リウマチ薬の服用です。この内服薬でコントロ-ルができない場合には、生物学的製剤という注射薬を用います。これは先ほどの「関節軟骨を破壊する物質」を直接ブロックするため、優れた効果が認められます。
しかし、この製剤を使用しても効果のない場合や、すでに破壊された関節が日常生活の質を著しく低下させている場合には、手術療法があります。手術は、初期には「滑膜切除術」を行い、進行した関節には「人工関節置換術」や「関節固定術」を施行します。